体験レッスンなどでデモ演奏をやるのは定番になっています。自分はこれには否定的です。

なぜなら体験レッスンを受けに来る方は、このレッスンを受ける事で自分が上手くなれるか知りたい、どういうレッスンの流れなのか知りたい、先生の人となりを知りたいのが目的で来ている訳で、他人の演奏を見に来たわけではないからです。演奏が見たければコンサート会場へ行けばいいわけです。

デモ演やって当たり前の空気がありますが、デモ演やらなくても大体このくらいの入会率と言うと、同業者や楽器屋の関係者には結構驚かれますが、ビジネスの基本である「顧客が何を求めているか？」を考えれば当然の結果だと考えています。

30分前後の体験レッスンの間で初心者や伸び悩んでいる方をどこまで上手く演奏させるか、限られた時間でどこまでコミュニケーションができるかが勝負と考えていて、前者はその為のカリキュラムを作成しています。時間内で最初の一歩を踏み出し、レッスンに納得して頂かないといけないのでデモ演とか余興みたいな事をやっている時間は必要ないですね。

デモ演に変に拘るのは大手の教室が昔からやっているからという理由だけだと考えていますが、デモ演をやった事で入会率が高くなったとか、やらないから入会率が下がったとかのデータって聞いた事ないので、データが無い事をやる必要性は感じないですね。（データがあれば誰かしらから漏れて聞こえてくるので）

追記

もちろん入会率が悪くなった場合は何が悪かったのか考え直し、デモ演が必要と思えばやり始める可能性もあります。