言葉にする

自分が実際に演奏している事を言葉にして整理し説明する事が難しい時があります。
単音弾きの右手の動きは実際にどう動いているか、最近まで整理出来なかったので、どう説明するか考えていました。
自分の演奏をじっくり見てどう動いているか確認したり、他のギター講師がどう説明しているか調べたりして、自分なりの結論が出来たので生徒に説明し始めました。

講師によっては実際に見せるだけで説明が出来なかったり、単語だけだしてそれがどういう事か説明出来ない、もしくはどう練習したらそれが出来るか過程を示せない人もいます。
生徒がそれでわかるようになるのも大事なので100%否定する気はありませんが、教える立場にある以上それしか出来ないのは問題があります。

亡き小川銀次さんにギター演奏に関する体の使い方を、かなり細かく教えて頂いたので教える立場になってから活かされています。
また、宮脇俊郎さんのレッスンもテキストを基に進めていくやり方なので、自分のレッスンのやり方に大きな影響を受けています。

以前、無意識でないと使えないとブログに書きました。

http://gtmaxx.com/GTM/無意識で出来ないと使えない/

教える側は無意識でやっている事を再度意識し、どう説明すればいいのか考え、言葉で伝えたりテキストなどを作成する必要があります。
そして、やっている事を説明出来て、それが出来るようになるにはどういう練習が必要か示さないといけません。
もちろん仕込みは大変ですが、その資料を作る作らないはその人の仕事に対する姿勢として反映されます。
この積み重ねが数年後に指導力の差になって現れてくると考えています。
もちろんこれは僕が考えている事なので違う意見があって当然と考えています。

CROSSWIND(小川銀次氏のバンド) 蟻の大移動

宮脇俊郎氏のデモ演

追記
ちょうどこれを書いた後、同じ事を水野オサミさんが教える側の責任の話で同じ事を言っていました。