初心者にコードチェンジを教え練習していると、慣れないコードが出てくると瞬間ではコードを押さえられず指で探って押さえようとします。
この場合、頭の中でコードのイメージが出来ていないので、いくら指で探ってもいいリズムで弾く事はできません。むしろ探れば探る程、音の長さが短くなり、リズムのズレの原因になります。
そしてこれをやっている内は上達する事はほぼ無いと考えて下さい。
対処としては遅いテンポでメトロノームを鳴らし、ストロークはせず全音符で弾き、全音符が鳴っている間に次のコードを頭のイメージし、間違ってもいいので1234 1で一気に押さえ音を鳴らす。これを繰り返す事により徐々に正しい押さえ方に修正されます。
それでも出来ない場合はコードチェンジ時に指で探るのではなく、コードチェンジをする前に指の動きを目で確認しイメージを作ってから、1234 1でコードチェンジをし鳴らしてみましょう。(図解↓)
説明・2の部分でコードを鳴らした後、全音符二小節なので余裕が出てくる1の部分で「次のコード」を目で確認します。(指は動かさない)そして2の部分でコードを押さえます。
このイメージが出来上がれば、ほとんど出来上がった状態なので少し練習すれば弾けるようになります。
ちなみに教えている時は生徒と一緒に弾くので自分の手元はほとんど見てません。
これはコードのイメージが頭の中でできている為です。
(弾き語りをやる人は見ないレベルまでやらないと歌いながら弾けません。コードチェンジの度にコードを見ていたら、声のボリュームが一定でもマイクと口の距離がコードチェンジの度に変わるので、マイクで拾う音量が変わるのでスピーカーから出る音量が変わってしまいます。)
指で弾くのではなく、頭で弾けとジャズヴィブラフォン奏者のゲイリー・バートンが言っているそうです。もっともこれは手癖で弾きがちな中上級者に向け話した話ですが、頭で弾くという事が初心者から上級者まで共通事項なのは興味深いです。
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