SONY MDR-CD900ST 超定番モニターヘッドホン
この記事のもくじ
ど定番モニターヘッドホン
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
今回紹介するのはSONY MDR-CD900STは日本では音楽制作、特にレコーディングで標準となっているヘッドホンです。
TVで日本人がヘッドホンをしながらレコーディングしている映像があったら、そこに映っているヘッドホンは、ほぼ100%このヘッドホンです。
Sony MDR-CD900STは1989年に発売され平成以降の音楽シーンを支えたヘッドホンです。
当初はソニーのスタジオ用として使われてましたが、購入希望が相次いだため1995年に一般販売が開始されています。
プロ機材が15000円で買えるので、正真正銘のコスパ最強と断言できます。
スペック
本体重量がケーブルを含まずに200g
ヘッドホンの形式は密閉ダイナミック、ドライバーが40mm、ドーム型(CCAW採用)
再生周波数帯域は5~30,000Hzです。
普通のヘッドホンよりも広い帯域で再生できます。
ケーブルは直径4mm、長さは2.5m。
プラグはフォーンプラグです。
ミニフォーンしかない再生機の場合、フォーンからミニフォーンの変換プラグが必要になります。
900stは各パーツの取り外しが可能でドライバー部分以外の全て交換パーツが販売されています。
ただフルメンテの場合は、新品買った方が安いですw
購入経緯
今回、購入したのは先代の900STが断線し修理をしようと思い修理代を調べてみたら、ケーブル以外に色々交換しないとまずく工賃含め結構な値段になるため新品買った方が安いと思ったからです。
断線した時に色々調べてみましたが、写真の部分が断線しやすいという弱点があるみたいですね。
とはいえ、十年以上使ってやっと断線するというレベルです。
音の感想
音は上から下までの帯域をしっかり表現しています。
曖昧になりやすい低音域の表現やリバーブなどの残響音も消えるギリギリまでしっかり表現してくれます。
音の分離や細かい音の表現力が違うのでボーカルのハモリの音をする時とか便利ですね。
ただ買ったばかりの時は音が結構荒れていたので、こんな音だったけ?と思いました。
徐々に落ち着いてきてますね。
遮音性が高いのでノイキャンがなくても音楽を楽しむ事ができます。
以前、NY行った時の飛行機で使った事がありますが、問題なく音楽を聴く事ができました。
気になった点
イマイチなところは以前ドラムのレコーディングで使った時にクリック音が漏れていた事ですね。
Analog Kidzや水野オサミさんとのレコーディングでは両方ともに音がでかいドラマーだったので最初漏れてましたね。
ヘッドホンを密閉型に変えたり、エンジニアが工夫したりしてなんとかしてましたw
相当でかい音で鳴らさない限り漏れづらいので大抵の人は気にしないで大丈夫です。
レビュワーにはマスト
これから音楽制作をしたいという方はもちろん、イヤホン、ヘッドホンのレビューをしたいという方は、このMDR-CD900STで業界標準の音を知る事で、良い音の基準というのが自分の中で確率されるのでより深いレビューをする事ができようになります。
また色々イヤホンを聴いていると、だんだんどういった音がいいのかわからなくなるので、一旦耳をリセットするためにモニターヘッドホンは一台持っていた方が良いでしょう。
リスニング用として
SONY MDR-CD900STは聴いていて高音域で耳が痛くなると言われてます。
ただ私は年齢のせいか高音域より低音域の方が聴いていて疲れてきますね。
音量をいつもより下げるなどして対処して下さい。
その他のモニターヘッドホン
SONYのヘッドホンは2013年にハイレゾに対応したMDR-M1STというヘッドホンも販売しています。
最初に日本では標準と言いましたが海外ではAKGのK240 studioやSennheiserなどがモニターヘッドホンとして有名です。
AKG K240studioは6000円しないのでコスパ的にもオススメです。
一昔前のSennheiserのモニターヘッドホンは脚色ゼロの音で塩味のしない素材そのままの味みたいなヘッドホンでした。
脚色ゼロなのでモニター用としては優秀ですが聴いていて全く面白くない音でしたw
まとめ
・日本では業界標準のモニターヘッドホン
・パーツ交換ができ長く使うことができる
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST